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ホンダの新興国向け小型セダン、シティに無限仕様

記事の概要

ホンダのフィリピン現地法人、ホンダカーズフィリピンが小型セダン「シティ」の無限仕様を販売すると発表した。

無限はホンダ関連会社のアフターパーツブランドで、今回発売されるシティMUGENにはフロントグリル、サイドスカート、リアスポイラーなどが装着される。

シティMUGENはフィリピン国内29ヶ所の正規ディーラーを通じて、20台限定で販売される。

元の記事を読む→ 【2013年12月27日:Response

フィリピンでは「日本車=かっちょいい~」

20台は足りないでしょ~!100台は確実に売れるぞ~!!

日本人の間では「貧しいフィリピン」というイメージが強いでしょうが、決してそうではありません。貧しいフィリピーノもいますが、そんじょそこらの日本人より豊かなフィリピーノだってたくさんいます。

そして、豊かな家庭のお坊ちゃんたちはやはり車が大好きでして、若い子が車高落として乗ってたり、出たばかりのトヨタ86がフィリピンの片田舎を走ってたり、そういう一面もフィリピンは持っております。

藤原とうふ店

で、そんなフィリピンで圧倒的一番人気は日本車です。「車=日本車=かっちょいい~」の図式がフィリピンではパーフェクトに成り立ってます。日本のクルマ文化もしっかり入ってきており、「藤原とうふ店」のステッカーを付けた車を何度見たことか。

ニスモ

しかもちゃんと意味を分かった上でやってまして、S14シルビアにニスモのステッカーを貼ってるのを見た時には、おぉ、こいつらわかっとるやん、と感心したものです。

日本に近いクルマ文化

また、クルマ文化については日本に近いものがありまして、フィリピンのホームセンター的な店に行きますと、カー用品コーナーが必ずあり、洗車グッズや芳香剤など日本と同じようなものが売られています。

ダンシングフラワー

さらに車を飾るという点でも日本と同じでして、左の写真にある太陽電池で花がブラブラ揺れるやつ、日本でも一時流行りましたよね。フィリピンでジープニーやタクシーに乗ると、かなりの確率でダッシュボードの上でこれがユラユラ揺れています。笑

バイバイ

ですので、こういうのを出しちゃうと年がもろバレしそうですが。昔ありましたよね、リアガラスに貼って手がブラブラ揺れるやつ。お手頃価格でガソリンスタンドに置いといたら飛ぶように売れるんじゃないかと思ったりしております。笑

これから伸びるフィリピン市場

下の表は東南アジア諸国の自動車販売台数の直近5年間の推移です。

国名2008年2009年2010年2011年2012年
タイ614,078548,871800,357735,6271,436,335
インドネシア603,774483,548765,425894,1801,116,230
マレーシア548,115536,905605,156600,123627,753
フィリピン124,449132,444168,490161,907178,645
ベトナム111,950119,460112,224110,93892,584

(出典:日本貿易振興機構「世界主要国の自動車生産・販売動向 」ほか)

フィリピンでの自動車販売ですが、やはり平均所得の問題もありタイやインドネシアに大きく引き離されております。ただ、政府の政策変更などもあり、これから急速に伸びるとも言われています。

今のところ、フィリピンでの市場シェアはトップのトヨタと2位の三菱で60%以上を占めていますが、韓国の現代が第3位まで上がってきております。日本車の人気が高い今のうちに、フィリピンでの地盤を確固たるものにしてもらいたいものです。